2010年04月27日

双日、ペトロチャイナ初のLNG基地に気化装置

双日の100%子会社「双日マシナリー株式会社」は4月27日、中国石油大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ)が江蘇省如東と遼寧省大連で建設中の液化天然ガス(LNG)受入基地向けに、住友精密工業製のオープンラック式LNG気化装置6基を連続で受注したと発表。引き渡しは如東向け3基が完了し、5月には大連向けに3基の予定。LNG受入基地は、2011年第1四半期に稼働を開始する計画なんだとか。

ペトロチャイナ初のLNG受入基地となる如東・大連の基地建設計画は、総事業費が約1750億円の大型プロジェクト。LNGはカタールや豪州などから輸入され、中国国内で工業用や都市ガスとして利用されるとのこと。住友精密工業製の同装置は、海水を利用するため、運転コストが低く、監視や保守点検も容易というのが大きな特長で、信頼性・安全性に優れているという。双日マシナリーは住友精密工業と共同し、中国市場でのさらなる受注を目指す。


(出所:双日)


詳しくは
http://www.sojitz.com/jp/news/releases/20100427.html


posted by 鈴木零号 at 20:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガス関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月19日

天然ガスハイドレート、研究から次のステージへ

中国電力と三井造船は、2006年度から開始した「天然ガスハイドレート(NGH)製造利用システム技術」の共同実証研究を終え、天然ガス輸送の可能性に手応えを掴んだ模様。NGHはマイナス20度の大気圧下で輸送できる固体なので扱い易く、従来のLNGローリー輸送では供給が難しい中小規模の需要家に対しても、低コストで配送できるという。今後両社は、それぞれ実用化に向けた技術開発課題に取り組む。


間違いを恐れずに簡単に説明すると、NGHは氷の水分子で形成されるクラスター構造の中に体積約170倍ものガスを閉じ込めることができるらしい。マイナス162度で製造・配送・貯蔵しなければならない液化天然ガス(LNG)方式と較べても、製造・配送・貯蔵・利用設備を簡便化でき、設備コストを抑えられるという。両社が共同研究していた「NGH陸上輸送チェーン」は、NGHを製造し、使用場所までそれを配送し、そこで再ガス化して利用する一連のシステムのことで、世界初の試みらしい。実際普及するかどうかは利用者レベルでどれくらいのコストとなるかによるが、LPガスや石油製品にとって強敵が現れたと言えそうだ。

同実証研究は、NEDOエネルギーイノベーションプログラム「高効率天然ガスハイドレート製造利用システム技術実証研究」を両社が受託。中国電力柳井発電所(山口県柳井市)にNGH製造試験設備を設置し、製造したNGHペレットをローリーなどで中国電力エネルギア総合研究所(広島県東広島市)と広島ガス技術研究所(広島県安芸郡海田町)に設置した需要試験設備まで輸送し、利用するというもの。


「実証研究内容」
1.NGH製造プラント・出荷システムの開発・実証
LNGの冷熱を効率的に活用するNGH製造プラント(5トン/日)の開発・実証

2.NGH陸上輸送システムの開発・実証
NGHの配送・貯蔵・再ガス化の機能を有したNGHローリー(5〜7.5トン積み)および小型容器(0.4トン積み)の開発・実証

3.NGH利用システムの開発・実証
・大口需要試験設備(中国電力エネルギア総合研究所)
280kWガスエンジンの燃料としてNGHを再ガス化し、供給するシステムの開発・実証
・小口需要試験設備(広島ガス技術研究所)
家庭用ガス需要(模擬負荷装置)の燃料としてNGHを再ガス化し、供給するシステム(小型付臭装置付)の開発・実証


三井造船は、今回の実証成果を踏まえ、並行して実施しているNGH製造プラントの大型化、NGH輸送船開発などを推進。海外の多数の中小ガス田から需要地へ向け、NGHで安全かつ経済的に輸送するという新しい天然ガスのサプライチェーンの実用化へ向けた開発を加速するという。


「実証研究の全体フロー」
(出所:中国電力)



中国電力のプレスリリースは
http://www.energia.co.jp/press/10/p100419-1.html

三井造船のプレスリリースは
http://www.mes.co.jp/press/2010/20100419.html


(追記)
実証試験の開始時期は2006年度の誤りでしたので修正しました。
posted by 鈴木零号 at 19:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガス関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月05日

新日石・三井丸紅、LPガス事業統合会社を検討

三井物産、丸紅、三井丸紅液化ガス(三井物産60%、丸紅40%出資)とJXホールディンググループ・新日本石油の4社は、2010年度内の液化石油ガス(LPガス)事業統合に向け検討を開始した。新日石のLPガス事業を分割し、三井丸紅液化ガスと統合する方向で、今年5月末を目途に統合に関する基本的事項を定める契約書を締結する意向。新日石が統合新会社の発行済株式の過半数を、三井物産が約30%、丸紅が約20%をそれぞれ保有する方向で検討する。

日本経済新聞電子版によると、国内シェア2位の新日石と3位の三井丸紅液化ガスの統合会社は、出光興産と三菱商事が出資するアストモスエネルギーを抜いて、国内シェア約25%とトップに浮上するという。ただでさえ、日本のLPガス産業は中長期的な需要減少が予想される上に、他エネルギーとの間で激しい競争により経営環境が厳しい。4社は事業の合理化・効率化を進め、LPガス元売としての経営基盤を強化したい考え。余談だが、LPガス業界は今後、特約店や販売店をめぐり統廃合の加速が避けられそうもない。

関係当局の審査を経て統廃合を進めるそうだが、ジャパンエナジーが51%出資する「ジャパンガスエナジー」は国内販売目標が225万トン規模。その点が気にかかる。

新日石・三井丸紅のLPガス事業概要
(出所:JXホールディングス)


詳しくは
http://www.eneos.co.jp/company2/press/2010_2011/20100405_01_0940197.html
posted by 鈴木零号 at 20:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガス関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東ガス、スマートエネルギーネットワーク推進室開設

東京ガスは、電気だけでなく、熱も有効利用できるという「スマートエネルギーネットワーク」の早期実現に向け、総合企画部内に「スマートエネルギーネットワーク推進室」を今日4月5日に開設し、人員8人を配置した。

関連する企画立案・実証事業の推進ほか、産官学との連携を進める対外窓口として期待しており、電力に限らず、最終エネルギー消費の50%を占めている熱の有効利用などを視野に入れているという。欧州などでも「スマートグリッド」だけでなく、エネルギー全体の最適化を志向して検討するなど、世界的にも広がっているらしい。
同推進室は、燃料電池やコージェネレーションなどの技術を活用し、電気・熱・再生可能エネルギー、未利用エネルギーなどのベストミックスを実現するため、ネットワーク構築の推進を目指す。確かに、流行りの「スマートグリッド」には熱の有効利用という視点がなく、ハッと気づかされるニュースであった。

「スマートエネルギーネットワーク概念図」

(出所:東京ガス)


詳しくは
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20100402-01.html
posted by 鈴木零号 at 14:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガス関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月02日

天然ガスに転換、四電・坂出4号機が営業再開

四国電力は、坂出発電所4号機(出力35万kW)の燃焼装置を石油から天然ガスへ転換し、3月31日から営業運転を開始した。昨年5月に着工し、11月から各種検査を実施していたもの。


四国電力のプレスリリースは
http://www.yonden.co.jp/press/re1003/1176067_1250.html
posted by 鈴木零号 at 16:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガス関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


セキユの形

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。