2014年01月04日

廣瀬EMG社長「コア事業の強化へ」C

【販売】
―注力しているセブン-イレブン・ジャパンとの連携の進捗状況は?
販売面では、今年も引き続きセブン-イレブン・ジャパンとの提携を加速させたい。複合店舗での展開を目指し、エクソンモービルの時代から早や10年位が経過している。店舗開発やnanacoカード提携をはじめとするプログラムの共同開発など様々な形で提携の枠は広がってきた。すでに、昨年末時点で複合店舗80店舗を超えている。今年は店舗開発を加速させ、なるべく早く200店舗ラインに持っていきたい。プログラム開発の面でもセブンイ-レブン・ジャパンの1万5,000店舗を超える国内のネットワークに我々のネットワークが加わることによって、日本の人口のまさに何分の1にも匹敵するような高い構成比率を占める顧客ベースができることになる。今後は両社がどのようにして理想的な相互乗り入れを実現させていくかということを焦点に考えていきたい。

―200店舗への拡大までの見通しは?
店舗開発というのは、土地を見つけ、調査し、審査して開発するというプロセスに2〜3年はかかってしまう。セブン-イレブン・ジャパンとの連携は、我々のエクスプレスというセルフSSでのコンビネーションであり、敷地も広くなかなか簡単に進まないのが実状だ。ただ、一昨年より様々な形でセブンイレブンの開発チームと協働しており、もう少しリソースをかけて開発のスピードをアップすれば200店舗も見えてくる。リソースをどれだけかけるかが重要であり、それをイメージしながら200くらいまでは比較的早く到達するのではと予測している。当然、そのための投資計画を中期計画には入れており、販売戦略の中でもコアとなるものだ。

―現在のエクスプレスの数は?
すでに900を越えているが、まだ1,000には達していない。エクスプレスになれなかったセルフSSも存在し、それらを含めると1,300近くになる。エクスプレスとこれらのセルフSSを合わせた拠点数は全体の3分の1を占め、販売量では3分の2を占める。


【LPガス購入】
―供給面では、エンタープライズ社からLPガスの購入が決まっている。
複数年のターム契約を締結した。2012年12月初旬に、私はヒューストンで行われたエンタープライズ社との調印式に出向いた。その際に、現地でシェールガスのターミナルなどを視察する機会があった。そこで感じたのはやはり、これからの米国はかつての世界最大の石油ガス輸入国という姿から、いよいよ数年後には世界最大の輸出国に変貌するということだ。米国は、今まさにサプライサイドの大きな動きの中にあり、それは本当にゴールドラッシュに似た状況かもしれないと感じた。スケールの大きさに加え、シェールガスだけではなく、随伴するLPガスも含め、中東に加え新たな供給量が増えることになるわけで、新しい時代に突入する思いをひしひしと肌に感じた。

―シェールガス随伴のLPガス輸入に対する期待や展望は?
米国のエンタープライズ社からの購入についてはまだこれからの話だ。まずは2015〜2016年に予定されているパナマ運河の拡張工事が完了し、大型船が通れるようにならないと何も始まらない。シェールガスも2017年が日本向けの最初の解禁となるが、今はその第2弾が待っている状況だ。パナマ運河を大型船が通れるようになって、その際のフィーがそこそこリーズナブルであればかなりのロットでの輸入が可能になる。当然、シェールガスの随伴でLPガスも出てくるわけで、我々とエンタープライズ社との契約はそこがベースとなっている。LPガスについては、一般的な中東からのCPリンクでの購入と比較して、我々の場合は北米リンクでの購入となる。値段は上がるのか下がるのかまだ分からないが、少しプライシングのオルタナティブという状況にはなるだろう。これからの米国西海岸産や出光興産が取り組むカナダ産の場合も、シェールガスの随伴でLNG含めて色々なリキッド、ガスが出てくるわけであり、同じような状況になると予測される。こうした選択肢は消費国である日本にとっては決して悪くない。ただ、そのわりに原油価格が何故か下がってこない。

―LNGは圧倒的に日本が世界で最大の輸入国になってしまっている。
原発事故以降は特にそういう傾向であり、韓国も同様の状況だ。この両国でLNG全体の半分程度を占めているのではないか。また、環境問題なども考えるとシェールが本当にこれから入ってくるのかどうかという点ではまだ不透明な部分も残る。恐らく、まだ誰もが評価しかねている部分があり、その点がなかなかマーケットに反映されてこない部分があるだろう。これだけいろいろな新しい開発の話やシェールガスの話があれば、原油価格も普通は下がる筈なのだが、なかなか下がってこない。ロシアなどもヨーロッパで現在、天然ガスの価格交渉でもめている。プーチン大統領もいまだかつてなくフレンドリーで(笑)、今日本にとってはチャンスかもしれない。そういう意味では、マーケットに対する動きが出るとすればこれから2017年、2018年に向けての5年間ではないだろうか。勿論、日本政府による原発のポリシーが最終的にどうなってくるか、エネルギーミックスがどうなるのかということも大きく左右してくる。

―シェールガスの影響などで昔に比べ近年変化しつつあるWTI指標をどう見ているか。
WTIも参考にはする。実質的には少ない生産量だが、NYMEXでの取引量はOPEC生産量の何倍にもなる。影響力があるのは事実だが、我々が指標にするのは実需をベースにした原油であり、ドバイ、オマーン、アブダビなどが基本だ。昔のようにスウィートオイルという理由だけでWTIが高くドバイが2ドル、3ドル安くなるという世界ではもはや無くなっている。原油価格のトレンドラインとしてはWTIも参照するが、絶対値として見ると間違うことになる。やはり、中東原油の値動きで判断しないと見失うことになる。(※明日に続く)


(櫻田光治)





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posted by cherry at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 石油関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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