2014年01月03日

廣瀬EMG社長「コア事業の強化へ」B

【製油所での連携/石化へのシフト】
―製油所など製造関係についての今年の目標は?
中期計画の中でも示している通り、コアビジネスを担う上で強みとなるのは我々の精製能力であり、流通拠点だと思っている。とくに我々の4つの製油所は、東京や大阪など大消費地に隣接する立地メリットがあり、エネルギー効率もトップレベルを維持している。もう一つの大きなポイントは、コンビナートに位置しているということだ。エクソンモービル時代より効率化に向けた努力を続けてはきたが、やはり個社の努力だけでは限界が出てきた。海外には日本の何倍ものキャパシティを持つ製油所がアジア含め数多く立ち上がってきている。そうした状況の中で、現在積極的に進めている製品輸出を今後も計画的に維持していくためには、やはり国内の製造拠点、我々の持っている拠点の競争力がもっと強化され国際競争で勝ち残れるような製造のベースにならなければいけない。そうなると、個社の取り組みだけでは限界が出てくる。したがって、我々は様々な周りの近隣の工場と連携をしながら、「チーム」で勝負するというコンセプトを掲げた。具体的には、コスモ石油の千葉製油所との連携、昭和シェルや東亜石油の製油所が立地する川崎での連携などだ。今年以降は、チームを立ち上げて具体的な成果が出るような取り組みを始める。京浜地区だけではなく、阪神地区や全国規模でいろんな形でレバレッジを効かせながら国際競争力を付けたい。

―千葉製油所での今後の他社との連携について具体的には?
現在も千葉製油所から輸出を行っており、単独での増強にも取り組もうとしている。千葉での連携については、生産自体は基本的に個社で行うが、それぞれ各社が1つのグループとして生産の効率化を図っている。今後は共同配送でも原油だけでなく、輸出でも連携するかもしれない。また、石油化学は我々の中計の目玉の一つだ。我々はそれをアップグレードと呼んでいるが、全ての製油所で設備投資をしつつ、今後のマーケットで最も求められるような石化のフィードを作っていきたい。ただ、石化事業には徹底的に末端まで入り込もうという気は全くない。フィードサプライヤーとして石油化学産業で日本だけでなく、中国含めた海外で最もニーズがあるものに照準を合わせて投資していきたい。

―それらを連携ではなく単独でやる部分もあるのか?
これまで連携してきた三井石油と極東石油工業は、今年の2月4日付けでいよいよ我々の連結子会社となる。加えて、今後は他の拠点でも近隣の石化の工場を中心に連携強化を目指したい。ただ、現在は石油化学企業の多くが投資モードにはなく、生産拠点など海外にシフトしているのが現状だ。現実問題として、ジョイントで投資をするケースは限られるかもしれないが、例えば、パイプラインをつなぐといった効率化のためのジョイント投資は十分あり得る。千葉や川崎はすでにパイプランでつながっており、このようなファーストステップでのインフラ投資が必要だ。それがなくて、ただの製品融通になってしまうことは避けたい。

―今後、石化への取り組みをより加速させていくのか?
先述したように、石油化学へのシフトは投資を含めた取り組みとなる。残念ながら現在の国内のガソリン需要を考えると、今後は効率化によって伸びるというよりむしろ先細りになりそうな状況だ。社内でもチームを立ち上げ、可能な限り早いタイミングで投資を実行したいと考えている。これはガソリン輸出と同じように、国内需要のシュリンク状況や連産品であることの特性を逆手に取ったいわゆる「オルタナティブ」の戦略だ。石化へのシフトを今年はより加速させ、早くプラントを立ち上げて販路を開拓していく予定だ。石油化学での販売戦略は、国内だけでなく海外の成長市場もターゲットになる。(※明日に続く)


(櫻田光治)





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posted by cherry at 00:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 石油関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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