2009年06月09日

コスモ、パラキシレン事業に新規参入へ

ヒュンダイオイルバンク(HDO)との「石油事業包括協力覚書」に基づいて協業化を検討してきたコスモ石油は6月9日、ポリエステル繊維やペットボトルなどの原料となるパラキシレン事業の合弁会社設立に向けて基本合意に達した。これは、5月7日に日本経済新聞に掲載された内容とほとんど変わりない(http://sekiyunokatachi.seesaa.net/article/118907169.html)。出資規模や設立時期は今後検討の上で決定する模様だが、予定では今年9月に韓国内で折半会社を設立して同分野に新規参入するもの。コスモ石油グループが所有するミックスキシレンを有効活用し、HDO大山製油所内での既存パラキシレン事業を拡充することで両社のシナジーが見込めるという。
HDOの既存パラキシレン製造設備(年生産量38万トン)を合弁会社へ年内に譲渡させて製造を開始していく訳だが、2013年にはミックスキシレンを原料にパラキシレンを製造する世界最大規模のBTX装置(年生産量80万トン)などを新設し、生産能力を118万トンへ強化していく方針。現在のアジア需要の7%程度に相当し、売上高2000億〜3000億円が目標となる。投資額は約1000億円になる見込みだ。一方、コスモは国内の四日市製油所内に年間の生産能力が年30万トンに及ぶミックスキシレン蒸留装置を新設し、2011年に11月に完成させ、さらなるシナジーを創出するという。ミックスキシレンはナフサが原料なので、国内でのガソリン需要減少にも対応できるという考え。

コスモとHDOの両社筆頭株主は、UAE・アブダビの政府系投資会社IPIC。新日本石油との業界再編に出遅れてしまったコスモ石油は、韓国との石化事業で生き残りをかけていると一部のマスコミには囁かれている模様。HDOは韓国国内の燃料油販売で約15%のシェアを占め、中国などへの輸出も多い。ウォンに対する円高で投資の採算性も高いことから、コスモ石油はすでに中国へ販路を構築しているHDOとの提携が事業拡大に有効と判断したらしい。HDO大山(デサン)製油所から譲渡予定の既設設備は、ナフサスプリッター(5万5000b/d)、接触改質装置(2万4000b/d)、BTX装置(2万1500b/d)、タンクなどその他パラキシレン事業に係わる設備。

コスモ石油のプレスリリースは
http://www.cosmo-oil.co.jp/press/p_090609/index.html





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posted by 鈴木零号 at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 石油関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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