2009年02月27日

トラブル多い高濃度バイオディーゼル

バイオ燃料車、エンスト続出 国交省「定期点検を」

使用済み食用油から精製でき、環境対策などで普及が進むバイオディーゼル燃料を使う車両で、エンストなどの不具合が相次いでいる。燃料の不純物がフィルターなどに詰まるのが原因。少量を軽油に混ぜれば問題ないが、経費削減などのために100%の濃度で使うと起きやすい。「深刻な事故につながりかねない」とみた国土交通省は、フィルターの定期点検などの徹底を運送業界に呼び掛けている。

「あれ、動かない」。兵庫県姫路市の運送会社の運転手はある日、集荷作業中にエンジンがかからなくなったことに気付いた。バイオディーゼル燃料に含まれる不純物で燃料フィルターが詰まり、燃料が供給されなくなったのが原因だった。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090227AT1G2602326022009.html
(日本経済新聞2月27日朝刊39面)

日本経済新聞社会面に、バイオディーゼルを燃料とする車がエンスト続出と大きく掲載された。専用車両ではなく、既販車両に100%のバイオディーゼルを使っているかららしい。国土交通省は2月10日に「高濃度バイオディーゼル燃料等の使用による車両不具合等防止のためのガイドライン」を策定し、このほどガイドライン周知用パンフレットもまとめたばかり。2006年に廃食用油由来のバイオディーゼル燃料利用者へ実施したアンケート調査では、回答127件のうち45%に当たる57件で不具合が生じていることも分かっていた。資源エネルギー庁はバイオディーゼル規格に合うものであれば、混合率5%以下なら問題ないという。だが、軽油だと軽油引取税が1L当たり32.1円課せられるため、事業者としては燃料費の安くなる100%バイオディーゼルを使いたいのが本音だろう。

自動車燃料課税を巡っては、2002年に話題となったガイアックスに代表される高濃度アルコール含有燃料が記憶に新しい。総合資源エネルギー調査会燃料政策小委員会で審議した結果、不純物によるフィルターの目詰まり、ゴムの膨潤、金属品の劣化などが生じるため、品質確保法の改定により2003年8月から高濃度アルコール含有燃料の販売が禁じられた。バイオディーゼル燃料をめぐる問題と多くの共通項を有していることに気付かされる。お金と時間をかけて、国交省や経産省は一体何をやっているんだと愚痴りたくもなるし、たかだか5%を混合するためにこんなちまちまとしたことをやる必要があるのかと、国策の根本的な部分から疑ってしまう。税金体系、脱石油、低炭素化、資源の有効活用、産業育成などなど、様々な要素が複雑に絡み合った問題だが、資源を輸入に頼らざるを得ない日本にとって、自動車運輸部門で全体の燃費を向上し、石油消費を抑えていくことが、まず着手しなければならないエネルギーセキュリティーの確保策ではなかろうか。





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posted by 鈴木零号 at 12:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 石油関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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